一度は訪ねてみたい・・・熊本県の天草にある猫島「湯島」
こんにちは!!シリアスなテーマが続きましたので、今回の「キャットフード 安全」では少々軽めの話題をお届けします。日本だけではなく、海外の方からも注目を集めている「猫島」について取上げます。日本にはいわゆる”離島”と呼ばれる所に、地域の人達と猫が共存している島(通称 猫島)が幾つかあります。その歴史や背景などは様々ですが、猫が土地の守り神・・・幸福をもたらす存在として非常に大切にされています。そんな話を聞いているだけでも癒されそうな「猫島」!! 第一弾として、九州は熊本県の天草にある「湯島」について取上げます。
美しい風景と可愛らしい猫達に彩られた島
九州は熊本県の天草地方にある島「湯島」をご存知でしょうか?島の人口は約280人。そしてそれを上回る?数の猫ちゃん達が幸せに暮らす島なのです。この事から湯島は「猫島」とも呼ばれ猫好きの観光客の方達に非常に人気の高い観光スポットとなっています。
「え?まだ湯島に行った事がないですって?」
それは一大事ですよー!!それでは世間の愛猫家の方に遅れを取らない様、ここからはその湯島についてご紹介してゆきましょう。
天草にある「猫島」・・・湯島は漁業で栄えた島
この「湯島」とはどの様な島なのでしょうか?天草地方(諸島)には上島に下島、さらに大小合わせて計100以上の島々から成ります。この湯島は、熊本県天草地方の有明海に浮かぶ周囲6.5㎞ほどの小さな島です。島の人口は280人ほどで、一時間位で島全体を一周する事も可能です。コンビニエンスストアなども無い長閑な漁港町です。
この島には、島民の方達と同じ位の数の ”200匹以上の猫達が幸せに暮し” 様々な愛くるしい表情を見せてくれます。この島の猫たちと同様に、ここを訪れる猫好きの方にとっても正に癒しの楽園といっても良い島。そして、この湯島には猫ちゃん達以外にもたくさんの魅力があります!!
湯島に行ってみよう!! ルート教えます(笑)
湯島は「熊本県上天草市大矢野町」の有明海に浮かぶ島です。島へ行く為には大矢野町の「江樋戸(えびと)港」から連絡船に乗る必要があります。目的地の湯島港までは時間にして約20~30分。その間素敵な船旅も楽しめますね。
①「電車(熊本駅)を利用する場合」
電車を利用する場合のルートはいくつかありますが、ここでは熊本駅を起点とした行き方を書いておきます。
先ずは「三角駅」へ向かう。
JR熊本駅からJR三角線に乗り三角駅へと向かいます。所要時間は50分程度です。
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次に「江樋戸港」へと向かう
JR三角駅から「江樋戸港」まではバスを利用します。
三角駅前にある「三角産交バス停留所」から「さんぱーる」行きのバスに乗車。下車するのは終点の「さんぱーる」ですが、そこは道の駅「上天草さんぱーる」となっていますので、立ち寄っても楽しめます。
そして、この「さんぱーる」から海岸沿いを北に10分ほど歩くと「江樋戸港」に着きます。
また「さんぱーる」行きバスの途中「大矢野庁舎前」で下車して「コミュニティー・バス Sunマリン」に乗り換
えると「江樋戸港漁協前」まで行く事が出来ます。
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そしていよいよ「湯島」へ!!「江樋戸港」からは連絡船に乗船、湯島へと渡ります。
②「車を利用する場合」
車を利用する場合にも、電車の場合と同様に「江樋戸港」に向う必要 があります。
国道57号線または国道266号線を利用して、前述の道の駅「上天草さんぱーる」を目指すと解りやすいでしょう。
そこからは「江樋戸港」に向かい、そこから先は電車の場合と同じです。
到着したら湯島の魅力を存分に満喫してください。湯島には、最大の目的である猫ちゃん達以外にも、湯島ならではの魅力がたくさんあります。
猫に癒され湯島を満喫!
湯島に到着したら、何と言っても猫ちゃん達でよすね!!島に着くと、先ず招き猫のお地蔵さまが「いらっしゃい」と笑顔で出迎えてくれます。すると、猫たちも近くのお家から挨拶するかの様に寄って来てくれます。しかも人間への懐き方が尋常ではないほどの可愛らしさ!!
島に着いた瞬間から猫好きのバロメーターは、一気にレッドゾーンへと振り切れてしまいます・・・
島民の方達も本当に親切で出会うと気軽に挨拶をしてくれます。島の猫たちの懐き方は、この湯島で暮らす人達の優しさからきているのでしょう。島全体がまるで一つの家族の様な温かい雰囲気に包まれています。
猫好きは要チェック オレンジの看板猫
湯島を散策していると、猫のシルエットと「neko」の文字が描かれたオレンジ色の看板が目に付きます。実はこれ、「猫スポットの看板」なのです!!この場所では多くの猫ちゃん達が寛いでいますし、もし居ない時でもこの場所にしばらく留まっていると、猫ちゃん達が集まって来てくれる場所です。
人と遊ぶのが大好きな猫たち。都心部で見掛けるツンデレ気味の猫ちゃんとは違い、デレデレの甘えたがりが多い亊・・・・間違いなく癒されますよ。
のんびり、まったり”湯島の猫達”
猫ちゃん達に会えるのは、先ほどの猫看板の場所だけではありません。島民の方たちが暮らすエリアを中心に、島の至る所で猫たちが愛くるしい姿を見せてくれます。写真撮影もスムーズに行えますので、愛猫家が羨むインスタ映えの1枚も難なくゲット!湯島は愛猫家にとってお宝写真発掘の宝庫とも言えそうです。ただし注意すべき事もあります。
あまりに仲良くなり過ぎると、中には「別れたくない」とばかり、チョコチョコと付いて来てしまう子もいるのです・・・・そんな姿を見たら、帰れなくなってしまいますよね(号泣)
この湯島には、コンビニなどはありません。しかし、島の人達もここで暮らす猫たちも、そして訪れた観光客の方達も充分に満たしてくれる・・・・・それこそが湯島の最大の魅力です。
食事に美しい風景 魅力たっぷりの湯島を堪能しよう
「歴史」
湯島の魅力はたくさんあります。湯島は通称「談合島」とも呼ばれています。そして湯島が浮かぶのは”天草と島原の真ん中あたり”・・・・もう、お解りですね。かの有名な1637年「島原の乱(島原・天草の乱)」で、島原と湯島のキリシタン達の話し合いの場となったのがこの湯島です。
この湯島の地で、16歳の天草四郎は総大将に任命されました。穏やかな湯島に眠る歴史に思いを馳せてみるのも良いでしょう。
「観光」
湯島で驚かされる事の一つに海の美しさがあります。また、ここ湯島には海亀(うみがめ)も産卵に訪れるほどの美しい浜辺もあります。青く透き通った海と美しい砂浜・・・写真の様な絶景を堪能する事が出来ますよ。湯島の観光はこの美しい海だけではありませんよ。
1~2時間もあれば島を一周できます。湯島の観光スポットを色々と探索してみましょう。先ずは島の暮らしを守るアコウの樹。100年程前に防風林として植樹されたそうですが、その中に何と「ハート型」のものが・・・・・もちろん、時どき人の手で調整されているとの事ですが、いわゆるパワー・スポットとしても人気があります。
以前は船を結び付ける為に利用していた「いいご岩」も人気です。この岩に両手あてて願掛けをすると願い事が叶うと言われています。
お願い事をするのならば「諏訪神社」もお勧めですよ。その境内にある「鍛冶水盤」は先ほどの「島原の乱(島原・天草の乱)」で武器を製造する際に使われたのだとか・・・・・猫好きの方のみならず、歴史好きの人達にも非常に興味深い島がここ「湯島」なのです。
「食事」
湯島の観光では、当然湯島ならではの”美味しい食事”も忘れてはいけませんね。湯島で食事をするのであれば、「南風泊(はえどまり)」か「乙姫屋」が有名です。どちらも定食がメインですが、名物である”湯島大根や新鮮な魚介”を食べさせてくれます。
南風泊は漁師さんのご家族(奥様)が切り盛りされています。乙姫屋は「海女ちゃん食堂・乙姫屋」と言うだけあって海女ちゃんが営んでいるお店です。この情報だけでも「美味しい海の幸」が頂けるのが解りますよね。
また乙姫屋の場合は、裏メニューや事前に予約すれば「ウニの殻割り体験」や「アワビのバター焼き」「栄螺(サザエ)のつぼ焼き」など特別メニューもあります。湯島ならではの海の幸を楽しみたい方は、事前確認をしておくと良いかも知れません。
猫目的で訪れた湯島ですが、湯島ならではの”美味しい食事”にはきっと胃袋も鷲掴みにされてしまう事でしょう。
最後に愛猫家の皆さまへ
今回は有明海に浮かぶ猫の楽園「湯島」をご紹介致しました。愛猫家の方にとっては、至福の一時を過ごす事が出来る”夢の楽園”です。かつては、少々お堅いイメージの島(その歴史的な背景により)だった湯島・・・・・しかし、現在では猫たちのお陰でポップな人気の島へと変化してきた様です。
単純に猫たちと触れ合いたい!! 最初はそんな目的でも構いません。ここ「湯島」を訪れる事により
「猫たちとの楽しい思い出」「美しい景色」「壮大な歴史ロマン」これらに触れることで「真に人間に必要な豊さとは何なのか?」その答えも見つかるかも知れません。ここ「湯島」はそんな素敵な島なのです。