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猫を飼うにはその特徴と習性を理解しよう

こんにちは、今や大人気の猫!!最近は「ペットOKのマンション」も増えてきて、ご自宅で猫を飼いやすい状況にもなってきました(テレビのニュースによれば、一人暮しの女性に猫をお飼いになる方が多いそう)とはいえ、猫を飼う事になったけれども、不可解な“猫の習性”や猫の行動・・・・また飼い猫の「困った癖や習慣」にお悩みの方もいる事でしょう。

 

猫も人間と同様で、性格や気性は様々です。可愛い猫との生活は楽しく癒されるものの ”これはちょっと困るな”という事もおこりますし、特にはじめて猫を飼う方にとっては驚きの連続でしょう。今回の「キャットフード安全では「猫の爪とぎ」「飼い猫の困った習慣」「トイレ事情」・・・・この3つの「傾向対策」について取上げます。猫への理解を深め、少しでも愛猫家の方の「ペットライフ」の助けになれば幸いです。

 

猫の爪とぎ・・・無理に止めさせるのは逆効果!しかし対策は可能です

 

先ずは「猫の爪研ぎ」 について。 奮発して買ったお気に入りのソファーやダイニング・テーブル、ふかふかの絨毯などは猫達にとって恰好の「爪研ぎ場」になる事があります。ボロボロになった家具や絨毯を前にいくら飼い猫を叱っても、こればっかりは猫の本能なので、どうにもなりません。強く叱り過ぎると猫にストレスを与えてしまいます。結果として体調不良を起こしたり、ストレス発散の為さらに ”爪研ぎに執着してしまう” というケースもあります。

 

猫が爪を研ぐ理由とは?

 

猫が爪を研ぐ理由として、自分の最大の武器である「爪のメンテナンス」のためや、肉球から出るホルモンで匂い付けをし「縄張りを誇示する」為との説があります。これに関しては ”飼い猫” でも ”野良猫” にしても同様で、「猫の習性であり本能」!! それ故いくら叱っても効果はありません。”爪研ぎ” は猫の本能であるという事を前提に、先ずは飼い猫が「どの様な素材」で爪を研ぎたがるのか・・・これを観察する様にしてください。

 

猫の爪とぎ・・・その対処法教えます

 

お勧めの対策は・・・無理に「爪とぎ」を止めさせるのではなく、ご自宅ででネコちゃんに

 

「爪研ぎをする場所」を提供する・・・・この方法が”お勧め”です!

 

引っかかれてもも支障のない「段ボール・木の板・不要になった玩具」・・・・また少し費用はかかりますが、ペット・ショップでも「猫専用の爪とぎ」を扱ってますので、それらの道具を揃えて、心ゆくまで飼い猫に引っ掻いてもらいましょう 。

 

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また、カーペットや絨毯の様な「布素材」や段ボールなどの「紙系の素材」、木や縄等のような「固い素材」など 猫それぞれの ”お気に入りの素材” があります。飼い猫のお気に入りの素材を使用した ”猫専用の爪研ぎ場” を用意出来れば、所かまわず「爪を研ぐ」といった行為を減らす事が出来ます。その際、猫が どの様な体勢で爪を研ぎたがるか ・・・・この点にも注意してください。

 

立上って背伸びする様な体勢で爪を研ぎたがる猫、丸まった体勢で黙々と爪を研ぐネコ、適度な傾斜がある方を好む猫・・・ 飼い猫にとって ”ベストな爪研ぎ場”  を用意する事が大切です 。ペット・ショップや猫用品のオンライン・ショップなどで探してみると、機能性やデザイン性も優れた ”猫専用の爪研ぎ” もありますので、飼い猫の好みに合った「爪研ぎ場」を準備してくださいね。

 

 

猫田先生
爪研ぎは猫の本能の一つ!! 無理に止めさせるのは、好ましくありません。
タマちゃん
爪とぎが出来ないと、ストレスが溜まるニャ
猫田先生
お家の中に”爪とぎの場所”を作ってあげると、大切なモノが引っ掻かれる事もありません。猫ちゃんも喜びます 
タマちゃん
それと僕たちが好きな素材も調べておいてもらえると嬉しいニャ

 

愛猫でも入って欲しくない場所はあるもの  飼い主さんの取った方法とは?

 

次はあるご家庭で実践されている「飼い猫の不法侵入への対策」について。メス猫をお飼いになっているご家庭でのケースです。”クロ”という名前のメス猫で、頭も運動神経も良いネコらしいのですが、飼主さんにとっては 困った癖 があるらしくその癖というのが・・・・

 

高い所や暗くて狭い所に入りたがる

 

事です。クロちゃんが家に来て直ぐの頃は「食卓のテーブルやキッチンに上がりこむ」という事が頻繁にあったそう。そこで、食物のある場所やパソコン机等など大切な書類のある場所に、ある対策を行ったそうです。その対策とは・・・・

 

猫は肉球に敏感です!!

 

「猫は肉球に“ベタベタ”した物が付くのを嫌がる」という習性を利用したアイディア!! ガムテープの粘着面を外側にして上って欲しくない場所に貼り上げ、“猫の肉球” にくっつく様にしたのです。大袈裟な表現を使えば

 

不快な目に遭うから、ここには上っては駄目だよ!!

 

と飼い猫に”教育した”のです。この対策が功を奏し、テーブルやキッチンに上がる事はなくなりましたが、ここから先が問題で、「猫の欲求や興味」が「テープの不快感」を上回った場合は、この対策方法は残念ながら無意味なものとなります。

 

クロちゃんには「部屋を見渡せる高い所に上りたい」「暗くて狭く高級なセーターのあるクローゼットで寝たい」という強い欲求があったらしく、飼主さんが寝静まったのを確認しては入り込んでいたそうです。

 

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クローゼットを巡る戦い「猫VS飼主」・・・その結末は?

 

時にはクロちゃんを叱ったりしたものの、またクローゼットに入られてしまう・・・しばらくは、この繰り返しでした。飼い猫を叱責したり、クローゼットに入らない様に注意しても、猫がクローゼットに入る癖が治る事はなく、最終的にはクローゼットに鍵を付ける事で解決となりました。

 

猫に体罰は厳禁です

 

ただし、いくら飼い猫が「言う事」を聞かないからといって、飼い猫に対して「手を上げたり」「叩いたり」するという行為は厳禁です!!人間だって不完全な「生き物」です。時には飼い主さんも焦ったりパニックに陥ったりして飼い猫に対し ”手を上げる” 瞬間が有るかも知れません。しかし、猫という動物はこちらの想像以上に「デリケートな動物」です。

 

知人のケースですが、まだ幼かった頃に「つい飼い猫を叩いてしまった」 そうなのですが、それ以来パッタリと 猫がなつかなくなった・・・と嘆いていました。人間と猫とが楽しく生活する為には「猫に対する理解」を深める事が大切です。何かと不思議に思える猫の行動にも、その理由や原因が解れば焦る事なく対処出来ます。飼い猫と気持ちよく楽しく生活するために、一つ一つ工夫して乗り越えてゆきましょう。

 

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実践!! 日々のお手入れは健康維持にも繋がります

 

ここからは、猫と生活する上で普段飼主さんに実践して頂きたい亊を取り上げます。全て行うのは大変でしょうが、定期的な「歯磨き爪切り」は、飼い猫の健康維持に繋がります。出来るだけ行う様にしましょう。

 

猫はきれい好きな生き物であり、頻繁に毛繕いや自らの手で顔を拭いたりします。それでも

 

目・耳・あごまわり・鼻

 

の辺りは、猫自身では汚れを落とす事の出来ない部分です。時々でも飼主さんが拭く様にしてください。

 

 

先ずは目元ですが ぬるま湯にひたした小さいコットン を使用し素早く拭き上げてください。ネコには 水を嫌がる習性 がありますので、シャンプーなどはあまりお勧め出来ません。しかし、飼主さんによる短時間での「汚れ落し」ならば大丈夫!!後は拭き上げる際には猫が驚かない様に、猫を抱き上げて、後ろからゆっくりと撫でるなどして、猫をリラックスさせた状態で行ってください。

 

 

次に顎回りですがこの部分はコットンではなく ぬるま湯に浸したタオル を使用してください。拭き上げた後は、コーム(猫のブラッシングに使用する櫛の様なモノ)などを使用して、毛をほぐして上げてください。

 

 

飼い猫の爪切りと歯磨き

 

ここからは猫の爪切りについて。猫にとっては、生きてゆく上で欠かす事の出来ない大切な爪ですが、「爪を伸ばしっぱなし」というのもよくありません長過ぎる爪というのは、猫が家の中のカーテンやカーペットなどで爪を引っ掻けて、猫自身が怪我をしてしまう 原因になるからです。

 

定期的に(出来れば月に1回ほど)、飼い猫の爪を切って上げて下さい

 

人間用の爪切りでも大丈夫ですが、今はペットショップに”猫専用の爪切り”も売ってあります。方法としては、目や耳などの汚れ落としと同様に、猫を後ろから抱き上げ”リラックスさせた状態”で、爪切りを行ってください。また、爪切りを極端に嫌がる猫もいますので、ここは飼主さんの一層の注意と気遣いが必要です。

 

 

ネコ抱き上げた後に、爪切りを持っていない方の手で 肉球から爪を押し出して 爪切りは横にした後に、歯の部分を爪に当て素早く切る様にしてください。

 

 

人間同様、猫も爪の奥の部分に血管がありますので、爪を深く切り過ぎない様に注意が必要です。爪の先端の部分・・・尖っている部分のみを短く切って下さい。もう少し深く爪を切りたい場合は、獣医師さんか「専門のトリマー」さんに依頼すると良いでしょう。

 

 

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猫の歯磨き

 

猫も年齢と共に体力も衰えてきますし、徐々に“歯も衰えてきます”。特に、お口の周囲を放置しておくと、いわゆる口内疾患(歯周病や口内炎)などの病気を発生します。予防の為にも、飼い猫には定期的に歯磨きを行う様にしましょう。

 

 

歯磨きをする前に「猫のお口の状態」をチェックしよう!!

 

 

もし、猫の口の中に虫歯などトラブルがあった場合、その虫歯の部分を痛がって猫が口の中を触らせない事があります。事前に飼主さんがチェックするか、良く分からない場合は動物病院で事前に検査する様にしてください。因みに・・・

 

 

正常な歯茎・・・・歯は白色 歯茎はピンク

 

異常な歯茎・・・・歯には歯石 歯茎は赤く腫れ上がった状態(歯周病の可能性が高い)

 

この辺りは簡単にチェック出来ますので、先ずは飼主さんが確認してください。次に具体的な歯磨きの方法ですが

 

1・・・ガーゼと"ぬるま湯"を用意する。ぬるま湯は低温・・・人の体温に近い位の温度にして下さい。

 

2・・・飼い猫を後ろ向きに抱っこして、膝の上に乗せてリラックスさせて下さい。もしネコが抱っこされた状態を嫌がる様でしたら、椅子やソファーの上に乗せて、飼主さんが後ろから覆いかぶさる様な体勢で歯磨きをして下さい。

 

3・・・最初は歯垢の多い臼歯から磨きましょう!! ガーゼを自分の指に巻き、猫の口の端から滑らせる様に指を中に入れ、“指の腹の部分”で、歯の表面を軽くこすって上げて下さい。その際に、もう片方の手で、猫の顎の部分を支えるとやりやすいでしょう。

 

4・・・次に、犬歯と切歯も磨きましょう! 最初に猫の唇の部分を持ち上げる様にして、ガーゼを巻いた指を口の中に入れます。そして先程の臼歯の時と同様に、指の腹の部分で歯の表面を軽く擦って上げてください。また、何かの拍子で猫が噛み付く可能性もありますので、「犬歯と切歯」の先端の部分には触れない方が良いでしょう。磨くのは歯の根元の部分だけにしてください。

 

 


 

 

猫のトイレ事情・・・特に高級品は必要なし

 

最後は、動物を飼う上で避けては通れない課題「トイレ」について!あるご家庭で実践されている、独自の方法をご紹介します。実は管理人も自宅で”猫”を飼い始めて直ぐの頃は、猫のトイレに随分と苦労しました。

 

猫専用「自宅簡易トイレ」の出来上がり

 

3歳になる飼い猫のケースです。現在は落ち着いたものの、子猫の頃はかなり悪戦苦闘したそうですその猫ちゃん・・・トイレをなかなか覚えてくれませんでした。何度か服や座椅子に粗相をされた事も・・・・ とはいえ、動物の場合は怒ったところで何も解決しません。そこで一念発起、「トイレ」を色々と考え工夫する事にしました。因みにペット・ショップで販売している様な“猫専用のトイレ”は使用していないそうです。

 

気合入れて立派なトイレを買っても、大きさやスペースの問題で部屋に置く事が出来なかったり、猫の気まぐれで使って貰えないケースも有ります。そこで、飼主さんが「猫専用のトイレ」を自作する事にしたそうです。スーパーで手頃なダンボール箱(猫の全長×1.5倍程のサイズがお勧め)を貰って来て、100均ショップで購入したレジャー・シートを内側に貼り付ける! ハイ出来上がり♪ これで十分に事足ります。設置場所に合わせてカスタマイズも自在な “便利トイレ” の出来上がりです。

 

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猫のトイレ完成・・・しかし更なる問題も?

 

しかし、大きさや置き場所を色々と変えても、たまに粗相をしてくれた残念な猫ちゃん・・・・ 最終的にトイレを2つ置く事により問題は解消しました。2個でも3個でも材料自体の値段が安いので、経済的な負担も少ない。場所を変えて2個、それぞれネコ砂も違う物を用意したそうです。昨日はこっち、今日はあっちとその日の気分で使ってくれるので、現在では粗相する事も殆どなくなったそうです。

 

しかし世の中に「完璧」は存在しない・・・・どんなに注意していても一度や二度は「粗相」をやってくれます。特に服やシーツなどの布製品にされると大変です。いや・・・実際凄いんですね「猫のオシッコの匂い」・・・・しかもなかなか取れません。 色々と調べて実践し、一番効果的だったのは 熱湯”!! 

 

仮に発見が遅れて完全にオシッコが乾いてしまった状態でも、熱湯を掛ける事で「黄色い汚れが分解」されて、しっかりと尿が落ちますし、匂いも撃退出来ます。ただし注意すべきは お湯の温度が高くないと十分な効果が期待出来ません。特に、衣類関係は熱湯を使えない服などが多数ありますので気を付けましょう。

 

 

※(猫の習性と行動については、今更ですが・・・猫の育て方について パート1 でも取り上げています)

 

猫田先生
飼主さんにとっても 猫のトイレは重要な課題の一つ。でも、無理に高額なトイレを購入する必要はありません 。
タマちゃん
段ボールを使って簡単に”自作トイレ”が作れるんだね
猫田先生
気まぐれな猫ちゃんもいるので、2つ程違う場所に用意してあげるといいですよ
タマちゃん
あと、こまめにお掃除して清潔にしておいて欲しいニャ

 

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